

青葉出版株式会社 本社編集部1課係長
2017年 新卒入社
M.T.
教育の未来を支える
選んだ 教材づくりの道

まず、入社動機を教えてください。
学生時代は教員を志して教育学科へ進学し、教員免許取得を目指していました。そして、大学で教員免許取得コースの講義を受講していく過程で、「生涯教育学」や「教育社会学」など、「学校教育学」以外の学問に触れる機会を得ました。当初は、教育=教員という選択肢しか持ち合わせていませんでしたが、様々な学問に触れ、教育学に対する解像度が上がるにつれ、教員として目の前の子どもたちに向き合う方法よりも、もっと大局的な見地から日本の教育環境に貢献したいと考えるようになりました。特に、「教材」という形で教育に関わる可能性を感じ、子どもたちの未来を支えるために自分にできることがあると考えました。なかでも、人生において最も重要とされる「小児期」の教育を豊かにする教材を開発し、それを一人でも多くの子どもたちに届けたいという思いから、私の地元、広島県福山市に本社を構える小学校教材の出版社である当社へと入社するに至りました。

現在の仕事内容を教えてください。
新卒で編集部に配属され、現在8年目を迎えています。編集部の業務は、教科書改訂に合わせて教材を作り替えるサイクルを基本として行われ、改訂はおおよそ4年に1度行われます。私はこれまでに、2020年度と2024年度の2度の教科書改訂を経験しました。2020年度改訂では、新刊となる英語テストを担当したのですが、その年は外国語(英語)が教科化された元年で、当社ではそれまで英語テストを発行したことがなく、社内に知見やノウハウが一切ない中での手探りでの作業となりました。悪戦苦闘しつつも改訂を完了させた翌年に、今度は業界にデジタル化の波が押し寄せます。児童一人に一台タブレット端末が支給され、デジタルコンテンツの開発競争が加速する中、私はテストの採用特典コンテンツ開発プロジェクトにリーダーの一人として携わりました。
そして2024年度は国語テストを担当し、無事に改訂を終えました。現在は、次回の改訂に向けた準備を進めています。


1問で力を引き出す
宣伝で関心を引き寄せる


仕事をする上で大切にしているのは?
編集部の仕事には、大きく2種類に分けられます。1つ目は当然、教材の企画・編集業務です。ここで私が大切にしたいと考えていることは、問題の質に妥協しないことです。仮に、ある同じ内容を問う場合でも、設問文の表現ひとつ、解答方法の設定ひとつで、児童のどんな力を見とるのかを細かく設定することが可能で、その問題難易度も自在に変化させることができます。1枚のテスト10問前後を出題する中で、各問題がそれぞれに調和し合うよう緻密に設計するには、相応の時間と労力を要しますが、とにかくそこに妥協しないことを大切にしたいと思っています。
そして2つ目は、広報・宣伝物の制作業務です。どんなによい商品を作っても、先生方に関心を持ってもらわなければ採択されることはありません。効果的な宣伝物を作るため、日常生活の中で、どんなチラシに目を奪われるのか、どんなコピーに惹きつけられるのか、あらゆる瞬間に宣伝のヒントを探し続けることを常に意識しています。これらを大切に日々の業務に臨んでいます。

今の仕事のやりがいは何ですか?
出版物には原則として締切が存在し、少なくとも当社の商品には必ず締切が設定されています。締切からその商品、そのページ、その問題に費やすことができる時間を逆算し、時間的制約の中、いかにクオリティを妥協せず担保できるかを追求し続けるのが、私たち編集者の仕事です。つまり、どんなに凄いものを作っても、それが締切を1秒でも過ぎていたらこれまでの努力が無駄になってしまいます。
このような状況下で、その場その場で最善の結果を模索し続けることが現在の業務のやりがいでもあり、同時にしんどい部分でもあります。ですが、そこに編集業務のすべてが詰まっていると言っても過言ではありません。
完成して商品を手に取り、「あのときこうしておけば」という後悔が一切なかったときには、筆舌に尽くし難い達成感を感じられます。そして、実際に注文が入り、全国の小学校に向けて商品が出荷されていくのを見ると、すべてが報われた気持ちになります。

これから挑戦してみたいこと 今後は、部署の垣根を超えてさまざまなクリエイションに何らかの形で携わることにチャレンジしていきたいと考えています。現在は、編集部に関連することにしか携わっていませんが、例えば、今まで培ったデザインのノウハウを活かして、全部署の広報や宣伝物の企画・編集にも携わることができたら嬉しいなと思っています。あるいは、直接的に携わるだけでなく、他部署と合同のデザインに関する研修などを主催し、社員全体のデザインスキル向上を促すような間接的な関わり方ができるのも挑戦したいなと思います。 |
就職活動中の方へひとこと これまで携わってきた仕事の中で最も印象に残っていることは、当時2年目だった私を英語教材制作チームの末席に加えていただいたことです。新たに教科が加わるということ自体が、道徳の教科化以来、数十年振りのことで、会社としてはもちろん、業界としても非常に注目度が高いことでした。にもかかわらず、私の純粋な「やりたい!」という心意気だけを買って任せてくれた会社の懐の深さが、今でも記憶に残っています。このように、当社ではキャリアや年齢に関係なく、熱意や姿勢を評価して、自分から手を上げれば任せてもらえる環境が整っています。これは私が感じている当社の大きな魅力のひとつです。 |